フォト
2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« 仲谷昇さん | トップページ | スパリゾートハワイアンズ。 »

2006/11/19

元禄忠臣蔵

昨日は、国立劇場に「元禄忠臣蔵 第二部」を観にいってきました。

「元禄忠臣蔵」は、真山青果原作の10篇の作品からできた連作物。昭和初期に書かれた作品群で、一挙にではなく数年かけて発表されました。歌舞伎の上演では、全作品を一気に上演したことがこれまでありません。
今年開場40周年を迎えた国立劇場が、この全作品の上演を10月から行っています。>独立行政法人になってから、国立劇場のお仕事にやる気が出てきたなあ。
たぶん全編を見る機会はめったになさそうなので、私も3ヶ月観にいってみることにしました。

先月は、浅野内匠頭の江戸城での刃傷から、赤穂城での評定まで。
今月は、大石の遊廓通いから、大石が浅野内匠頭の後室に別れを告げるまで。
来月は、討ち入りから赤穂浪士が切腹をするまで。

「元禄忠臣蔵」では、「御浜御殿綱豊卿」、「南部坂雪の別れ」、「大石最後の一日」しか観たことなかったのですが、2ヶ月間で全編の半分を見終わった後に感じたのが、「忠臣蔵」の有名な出来事をがしっと出すのではなく、その出来事をめぐって登場人物たちが時には腹を探りあい、時には論争をしたりして外から出来事をあぶりだしていく描き方をしているな、ということ。
たとえば松の廊下の刃傷も、吉良上野介は逃げていく姿が出るだけで、浅野内匠頭が登場する時にはすでに梶川殿に抱きかかえられている。そして吉良を討てなかった無念さを嘆く。
でも、その登場人物たちが論争したりする姿が生き生きとしていて楽しい。
あと、先日書いた「カノッサの屈辱」と同時期に歌舞伎に興味を持ち始めて、歌舞伎に関する本を沢山読んだのですが、岩波文庫版「元禄忠臣蔵」なんかも読んでまして、そのときに読んだ台詞の数々を思い出したりしながら観ています。

今月は、お気に入りの作品「御浜御殿綱豊卿」がごひいきの中村梅玉さんの綱豊卿で上演するので、ちょっといい席をゲットして鑑賞。のちの6代将軍となる綱豊と、赤穂浪士の富森助右衛門の「赤穂浪士は敵討ちするのか?」ということに関しての応酬を描く場面で、梅玉さんの綱豊は4回目。最初に演じたのが92年10月の御園座での梅玉襲名披露興行のときでした。このときの綱豊卿が素晴らしくて、彼のターニングポイントの役ではないかと今でも思っています。
以前は、決め台詞だけが浮かび上がってきちゃうこともあったのですが、今回はそれが他の台詞ともつながりが出てきていました。助右衛門に対する態度も余裕がでてきたなあ。あと、お年を召された分尾びれもついてきたのではないかと。

そのほかの出演者では、あでやかさの中に芯の強さを秘めた遊女浮橋役の片岡秀太郎さん、大石主税と羽倉斎宮というまったく色合いの違った二役を他人のように見事に演じきった片岡愛之助さんがよかったなあ。

ちなみに、先月は女性の登場人物が3名(うち1名は子役!)という男の世界でしたが、今月は遊廓と御殿女中や腰元が一杯のお屋敷の場面で一気に登場人物の女性比率が上昇。その対比も面白かったです。来月は、またたぶん男の世界でしょうね。

« 仲谷昇さん | トップページ | スパリゾートハワイアンズ。 »

カブキノハナシ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/79441/12746470

この記事へのトラックバック一覧です: 元禄忠臣蔵:

« 仲谷昇さん | トップページ | スパリゾートハワイアンズ。 »

今日の月

愛知万博の思ひ出。


  • 愛・地球博メモリアル
無料ブログはココログ