義経千本桜@歌舞伎座 夜の部
24日の夕方は、歌舞伎座で「義経千本桜」の夜の部を観てました。
そうえいば、1185年の3月24日に壇ノ浦で平家が滅亡したのだそうです。その日にアフター壇ノ浦の平家の武将たちがたくさん出てくる「千本桜」を観るとは何たる偶然!
夜の部は、何といっても片岡仁左衛門さん扮するいがみの権太が登場する前半部分が良かったです!
仁左衛門さんの権太は上方式の演出で演じているそうですが、奈良の小悪党という土着感がえらく伝わってくるのが楽しいですね。自分の息子に丁半賭博教えちゃうような、悪ガキが成長したようなキャラクターが憎めません。それがまた、後半の権太の死の悲しさを一層引き立ててくれました。
それと、片岡秀太郎さんの権太の妻・小せんの世話女房ぶり、片岡孝太郎さんのお里のおきゃんなけなげさも良くて、この幕は松島屋一家バモス!でありました。
夜の部には「小金吾討死」といって、平維盛の家来の小金吾という若衆が敵の手にかかって大立ち回りの末死んでしまう場面があります。この場面の立ち回りが面白いんです。敵の捕り手が縄をたくさん放って蜘蛛の巣状に絡め、その上に小金吾が乗っかってグルグル回したりします。
昼の部の「道行」にも立ち回りが出てきますが、こちらは踊りの中の立ち回りで軽やかな感じがして、「小金吾討死」のリアルな立ち回りとは雰囲気が違ってきます。同じ歌舞伎の立ち回りでもいろいろなバリエーションが楽しめて面白いですね。
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