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2007/04/15

2日連続の歌舞伎座(その2)

錦之助

昨日の記事の予告どおり、歌舞伎座の昼の部を観にいってきました。昼の部は最初の曾我兄弟の踊りの梅、「男女道成寺」の桜、「菊畑」の菊と舞台に花が満開の演目が並びます。写真は、デパートの高島屋から新・錦之助に送られた引き幕の写真。襲名や初舞台のときは、いつもの三色幕に加えてこういう引き幕が良く使われます。

二代目錦之助の襲名披露演目は「菊畑」の虎蔵実は源牛若丸。若衆のふんわりとした色気の中に源氏の血を受ける凛とした気概が感じられました。それを支える吉右衛門さんの智恵内がゴキケンな役ですばらしい。

ごひいきの梅玉さんは「頼朝の死」で父の死因を懸命に追及する源頼家を演じます。しかし母の政子をはじめとするオトナたちは家を守るためにそれを決して明かそうとしない。梅玉さんはこの壁にぶつかって苦悩する様を見事に演じていました。
それと、2幕目で頼家が柱にもたれかかって月を眺める場面がなかなか叙情的な雰囲気で好きですね。新作歌舞伎ならではの近代的な場面です。

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