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2007/07/29

「温泉みみず芸者」

ラピュタ阿佐ヶ谷の温泉映画特集で、鈴木則文監督の「温泉みみず芸者」(1971年・東映京都)を観てきました。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベースより)

土肥温泉を舞台に、男好きの母親・初栄(松井康子)と、初栄の借金のために芸者になった圭子(池玲子)をめぐっておきるピンキーな出来事を描いた娯楽作品。

この映画はのちに女番長モノとかで東映京都に一時代を画する池玲子と杉本美樹のデビュー作でもあります。杉本美樹は池玲子の妹の役。
オープニングから池ちゃんが海岸でダイナマイトボディを太陽の下にさらすという、インパクトのあるデビュー作です。バックに流れる「パヤパヤー」という鏑木創の音楽が脱力感と幸福感を同時に味あわせてくれてナイス。

登場人物も則文映画らしく、不思議なキャラクターが一杯。妖しげなみやげ物とかを開発する山城新伍や、性豪の竿師段平(笑)の名和宏とか。しかし、名和さんは本格的な殿様キャラからこーいうエロ親父まで幅広くできちゃう方だなあ。小池朝雄扮する流れの板前がかっこいいキャラかと思ったら、実は彼も一癖あるという事実が発覚して大笑いしちゃいました。朝雄さんが新伍ちゃんの作った妖しげな機械を試す場面の演技は、ある意味絶品です(^^;。
逆に、三原葉子ねーさんや殿山泰司など、何かしでかしてくれそうな面々が、普通に温泉宿の女将とか温泉組合の組合長だったのも期待を外してくれてグー。菅原文太あにぃもノンクレジットで出演して、イカした台詞をしゃべってくれます。

あと、土肥温泉観光協会が協力しているので、堂ヶ島とか観光名所もきっちり映りこんでいました。

最後は則文監督の女性礼賛?もチラッと入ってエンド。最初から最後まで隙なく楽しめる作品でした。

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コメント

なべらさん
「ピンキーな出来事を描いた娯楽作品」って表現グーです。
大胆かつ的確なまとめですね、「ピンキーな出来事」。

菅原文太のセリフ、聞き取れませんでした。
何を言っていたのかしらん。

リネンさん
コメントありがとうございます。アハハ、確かに大胆なくくり方ですね。
文太兄ぃは、かにのような生き物に向かって「お前も痛かったろう」みたいなことを言ってました。

タテ師ではなく「竿師」段平っすか…
ご一緒できなくてすみません。楽しかったようでなによりでした。

steraさん
コメントありがとうございます。そうです、竿師段平です(^^;。このネーミングがこの映画の監督らしいと申しましょうか(笑)。
またそのうち、映画行きましょう。

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