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2007/08/25

「激動の昭和史 沖縄決戦」

近所の図書館で、「激動の昭和史 沖縄決戦」(1971・東宝)を上映するというので観にいってきました。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
なんと、上映前にシベ超Tシャツを着用したマイク水野氏ご本人が来場してプチ解説もついていた。水野氏の語るポイントは、
・昔の東宝はこういう戦争大作モノを夏に良く封切っていた。若い人にもこういう作品を観てほしい。
・とにかくキャストが豪華。
というあたりでしょうか。

作品は沖縄戦でのさまざまなエピソードをひたすら積み重ねながら進んでいく。そのカットの速さは、こちらが感情をさしはさむ隙もないほど。物語の前半は作戦を練るシーンが多くて静かに進行していくけれど、後半、米軍が沖縄に上陸してからは戦闘、自決、と何度も何度も死んでいく人たちの場面が続いていく。これが沖縄戦の過酷さを実感させる。
でも、最近多いお涙頂戴の戦記モノよりこういう展開のほうが私はすーっと観られます。あ、でも太田少将(池辺良)の「沖縄県民斯ク戦ヘリ」の件はほろりときました。。。

キャストのお話。
小林桂樹扮する牛島少将の穏やかさ、丹波哲郎先生扮する長参謀長のワイルドさ、仲代達矢様扮する冷静な八原高級参謀と、三十二軍首脳陣のキャラの対比の妙がナイス。
登場するたびに負傷者の脚の切断手術をしているか酒を飲んでいる目(さかん)軍医大尉を岸田森がニヒルに演じている。登場人物の中で一番印象に残ったのがこの役です。

このほか水戸黄門チームから東野英治郎と中谷一郎、若大将チームから加山雄三、田中邦衛、酒井和歌子、元新東宝チームから大空真弓、ほか浜村純、神山繁、天本英世(なんと師範学校の校長!)、川津祐介、寺田農、大谷直子、南風洋子(合掌)など豪華なキャスティング。ワンシーンしか出てない方もけっこういます。

うーむ、今度は喜八監督の「独立愚連隊」か「日本のいちばん長い日」あたり観てみたいなあ。


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コメント

おぉ!この作品をご覧になられましたか。
私は未だに沖縄に行ったことがないんですが、この作品を観て観光とは違う意味で沖縄には一度行っておきたいなって思いましたよ。結局ここで戦ったのは民間人なんですよね。
この路線でご覧になるのでしたら、『日本のいちばん長い日』ですね。この作品もいいですよ。
『独立愚連隊』もいいですが、娯楽度高いですからね。

とめさん
コメントありがとうございます。前からこの作品を観たかったのですが、なかなか機会がなくてやっと今回観ることができました。
2時間半ぐらいかかる映画ですが、テンポが良くて時間を感じさせませんね。
沖縄の戦跡は、ぜひ一度行ってみてください。沖縄戦の過酷さがどーんと伝わってきます。
では、次は「日本のいちばん長い日」にチャレンジしてみます。

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