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2007/10/02

「二匹の牝犬」と「海女の化物屋敷」

シネマヴェーラにまたもや行ってまいりました。

まずは、「二匹の牝犬」(1964・東映東京)
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)

トルコ嬢の朝子(小川真由美)はトルコ風呂の売れっ子。その稼ぎを株式でがっつり運用しています。300万円貯めたらトルコ嬢をやめて美容院を経営しようと思っている。
1年前に朝子は株を始めたのだが、そこで知り合ったのが証券会社員の関根(杉浦直樹)。関根は朝子に言い寄るものの、朝子は関根にはそっけない。しかし、美容院をやっと手に入れることができそうになった朝子は関根との結婚を考えるようになる。
しかし、そこへ千葉の実家から朝子の異母妹・夏子(緑魔子)が上京してきて、朝子の家に居座るようになる。そこから朝子の運命が狂うことに。。。

真由美サマの青い炎と魔子タンの赤い炎がぶつかり合う、スリリングな映画。次がどのような展開になるのかドキドキしながら観てました。
魔子タンはこの映画がデビュー作だそうですが、そうとは思えないほどパワフルです。他の出演者を食いまくりで恐るべき新人さんです。
真由美サマは豹のようなマナザシがとにかくステキ。泥沼から這い上がろうと仕事をバリバリやり、株を運用して利殖をしているところへ親族の女の子が現われて邪魔をする、という展開は真由美サマが前年テレビで演じた「孤独の賭け」の百子と同じ。でも、百子は勝って朝子は負けます。この二役、光と影ですな。両方とも真由美サマが演じるのが興味深い。あと、豹柄水着に髪をアップしたトルコ嬢ルックがおしゃれでした。
二人に挟まれる杉浦直樹の二枚目のようでいて実はワルでダメ男もナイス。
文学座の皆さんがユニット出演していて、朝子にまとわり付く赤線のおかみの沢村貞子のどぎつさがいい。ほかに北村和夫がトルコ風呂の主人、加藤武がトルコの客、ヤング岸田森が夏子と同じアパートのギター青年をやってます。これに並んで網走番外地ファミリーの沢彰謙や潮健児が出ているのが面白い。あ、杉浦さんもですね。

「海女の化物屋敷」(新東宝・1959)
恭子(三原葉子)は、家におかしなことがおきるという友人の由美(瀬戸麗子)をたずねて千葉の青磯という漁村を訪れる。由美の家、青山家は代々資産家だが、親族が次々と怪しい死を遂げる。一年前には兄が死に、そのショックで義姉(山村邦子)も狂死している。由美はその義姉の幽霊に悩まされ、恭子に助けを求めたのだ。恭子は由美の家に滞在することにする。
恭子は恋人の刑事・野々宮(菅原文太)に手紙をしたためるが、そこに幽霊が黒真珠のネックレスをして現われると書く。野々宮はそれを読み、江戸川で引き上げられた女の死体の胃の中から黒真珠が発見されたことを思い出す。幽霊と女の死体はつながりがあるのか?そして野々宮も青磯に向かうことにした。。。

タイトルがタイトルなので、どんなとんでもない映画なのだろうと思ったら、けっこう面白いサスペンス映画でした。開始を遂げる家系、変な彫刻がやたらと並ぶ洋館、ナゾの使用人たち(新東宝怪奇映画の顔・五月藤江他)、となんだか「江戸川乱歩の美女シリーズ」みたいです。さしずめ三原葉子ねーさんが明智センセイといったところか。(文太は浪越警部?)なにしろ、幽霊の種明かしをするときに、葉子ねーさんが幽霊に扮して仮面をばりばりはぐ場面まであったりする(笑)!ちなみにこの場面、軽やかなミュージックに乗ってストリップのように幽霊の衣装を脱ぐ!ここでも葉子ねーさんはダンシングするのでありました。
青磯でなにやら調べ物をしているナゾの大学教授・水木が沼田曜一。後半は彼のクレイジーな演技に目が釘付けです。「地獄」の田村も怖いが、水木も怖い。ついでに、義姉の幽霊の登場シーンも怖い。3回もあるんだもん、参った。
義姉の妹で海女の加代に万里昌代。ワイルドな野生美がステキです。幽霊に悩まされる瀬戸麗子は、昔の少女マンガに出てきそうなルックスで、楳図かずおマンガのへび女やタマミちゃんに襲われるヒロインのような風情。
ごひいきの山下明子さんが水木の愛人役でちょっとばかり登場するのですが、チャイナドレス姿が妖艶でありました。
それから新東宝後期のギャング役者、沖竜次が珍しく刑事役で出演。

この2本、両方ともキャットファイト(真由美サマVS魔子タン、昌代さんVS浜野桂子さん)があるんです。特に「二匹の牝犬」の真由美サマVS魔子タンのバトルは壮絶でした。
ちなみに、「二匹の牝犬」の朝子の故郷が千葉の漁村、「海女の化物屋敷」の舞台も同じく千葉の漁村、なんて面白いつながりもあったりします。

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» 傑作『二匹の牝犬』とアホクサ 『俺の血は他人の血』 [Art de Vivre アール・ド・ヴィーヴル]
本日、シネマヴェーラの11時の回から『二匹の牝犬』と『俺の血は他人の血』を鑑賞。 まず『二匹の牝犬』(1964年、東映、渡辺祐介監督)。 大傑作!必見です。 小川真由美演じる千葉の漁村出身のトルコ嬢はカラダをはって貯めた金... [続きを読む]

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