京都・南座の顔見世
16日に、南座の顔見世興行に行ってきました。今回は、昼の部を友人の皆さんとワイワイと観劇。
ごひいきの梅玉さんは、トップバッターで「将軍江戸を去る」の慶喜役。登場時、静かに書物を読んでいるときの静かなたたずまい。山岡鉄太郎(片岡我當)との熱い議論。この動と静の対比が鮮やかでした。江戸っ子の私は、この幕の最後、慶喜が江戸を去っていく場面を観るといつも目頭が熱くなるのでありました。
幕間は、隣の席に座っていた歌舞伎の好きなおじちゃんも含めて歌舞伎談義。楽しかった~。
「勧進帳」は長唄が好きです。何度聴いてもいい曲だなあ、と思う。
今回は、花道のほぼ真上の席だったので、「これやこの」で義経の振り返るところをばっちり観ることができました。藤十郎さんは本当にお若いですなあ。
新・錦之助の富樫は声の調子がイマイチのようだったのですが、回数を重ねていけばいい富樫になるんじゃないでしょうか。
「すし屋」は菊五郎の権太。最近は仁左衛門の上方バージョンを観ることが多かったので、久しぶりの江戸前権太。江戸バージョンは、若葉内侍達を呼ぶときに自分で笛を吹かなかったり(たぶん、切腹してるポーズをキープするためでしょう)、ビジュアル重視なんだと気づきました。
おしまいは「二人椀久」。松山as孝太郎の黒に赤の裏地の衣装のなまめかしいこと。椀久as仁左衛門のラストのポーズの狂おしさ。いいですねえ。
お芝居終了後は友人の皆さんとお土産の買出し。木屋町そばのRAAKでかわいい手ぬぐいを眺めたり、村上重本店で漬物を買ったり。短時間ながらしっかり楽しいお買い物タイムとなりました。
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コメント
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こちらのブログでは初めての書き込みです。
なべらさんのご贔屓さんは梅玉さんだったんですね!
また歌舞伎で拝見することがあれば、じっくりチェックさせてもらおうと思います。
俳優さんを色々ネットで調べましたが、屋号は田舎出身の私には変な感じです(;^ω^)
屋号呼びじゃないとどこの人か分かってもらえないという生活ですので(苦笑)。
只今調べまくって勉強してます。
また分からないことは教えて下さい。
投稿: もりりん | 2007/12/19 07:11
もりりんさん
コメントありがとうございます。はい、実は梅玉さんファン歴十数年を数える私めでございます。
歌舞伎役者さん、普段から屋号で呼び合っている方もいます。あと、掛け声は役者さんの住んでいるところの地名がかかったりすることもあるんです。「神谷町」とか。
顔見世、といえば南座に出演中の梅玉さんのお弟子さんの中村梅之さんのブログ「梅之芝居日記」が、毎日更新されていてオススメです。
投稿: なべら | 2007/12/19 09:26