「ひばりのすべて」
コマ東宝に「ひばりのすべて」(1971・東宝)を観にいってきました。
コマ東宝は新宿コマ劇場の地下にあって、コマ劇場の閉鎖に伴い今月一杯で閉館になります。閉館までの数日間は、東宝の昔の作品を上映してます。
「ひばりのすべて」は、1971年に芸能生活25周年を迎えた美空ひばりが新宿コマと帝劇で記念公演をやった際の3ヶ月間を追ったドキュメント(しかし、客席の様子とかドキュメントじゃない部分もありますな)。監督は井上梅次!この数年後に弟がらみのごたごたが出てくるわけですが、その前のまさに全盛期のひばりさんの映像なんじゃないかと思われます。
ひばりさんは新宿コマに何度も出演したゆかりのある歌手の一人で、コマの閉館前にこの映画を観るのはなんだか感慨深いなあ。
2つの記念公演での映像の合間に、地方巡業の様子、ひばりさんの自分の時間の過ごし方、歌手(サブちゃんや水原弘ほか)・文壇(遠藤周作先生!)・ファンからのコメント、舞台稽古の様子などがはさまれる。
サブちゃんは今とあまり変わらない。舞台で共演の林与一が若い。帝劇で相手役を演じた宝塚時代の真帆志ぶきがすらっとしてかっこいい。
ほかに、菊田一夫とか、山本紫朗(日劇などでショーの構成をやっていた方)も登場するのが舞台好きの私には何だかうれしかった。
しかし、舞台でのひばりさんは映像で見ててもパワフルなんです。これ、生で見ていたらどれだけひばりパワーにやられていたんだろう。しかし、生でひばりさんの歌を聞いてみたかった。。。
ほかに、親友の中村メイコとの男役談義やコイバナをしているところが楽しかった。この頃のひばりさんはちょうど今の私と同じくらいの年頃で、この世代の女子が感じてるようなことを話しているのがなんだかうれしかった。
そういえば、私服もその当時の女の子?なファッションだったかも。
これでコマ劇場ともお別れ。結局、劇場には3回ぐらい行ったかな。昭和の楽しみを支えた場所がまたひとつ消えてしまった!
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