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2009/03/08

「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」

新文芸坐に、「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」(1959・東映京都)を観にいってきました。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)

錦之助映画祭り初日。客席は結構な入り。錦ちゃんギャルだったと思われるおばさまおじさま多数。
この映画、当時の中村時蔵一門総出演ということで、先々代時蔵の「女暫」が劇中に出てくるということで観にいった次第。あと、上映後の現錦之助丈トークショーもお目あてです。

役者の家に生まれながら家を飛び出した遊び人の文七(錦之助)が、黒覆面の侍たちに襲われていた腰元を助けようとしたことから陰謀に巻き込まれ、しかし最後は大岡越前(千恵蔵)の助力もあって一件落着、というお話。
横溝正史原作で、処刑された百姓一揆のメンバーのエピソード、蜘蛛に襲われるお姫様、ナゾのお香で眠らされる人々、とミステリアスなネタは新東宝だったらおどろどろしく描きそうですが、錦ちゃんワールドは明るく描かれています。

実は錦ちゃんムービーははじめてみたのですが、裾をはしょって街中を突っ走る錦ちゃんには萌えだ!!
リアルで知る萬屋錦之介はコワモテなおじさんだったので、すごく新鮮です。落ち込んだときは錦ちゃんを観たら元気になれそうだ!!

この映画、企画が小川貴也(錦之助の三番目の兄、ということなので恐らく今の獅童の父?)、文七の父の歌六が先々代時蔵、文七の兄の中村しうかが当時芝雀の先代時蔵、悪人に襲われるお姫様の兄が先代歌昇(今の歌六、歌昇の父)、弟の賀津雄が池田大助、長屋の少年が当時8歳!の米吉(現歌六)、ほかにお弟子さんも参加ととまさに当時の播磨屋祭り状態。

前述の「女暫」は、劇中劇でダイジェスト版が映っています。芝居小屋が桟敷席までワンカットで映っていたり(合成じゃないよね?)、奈落のシーンもあったりとかなり本格的だったんですが、これがセットだったらかなりすごいのではないかと。
先々代時蔵は、この映画が封切られた数ヵ月後になくなったそうで、かなり貴重な映像です。花道の出は、マスクの古風さに感銘を受けました。なんとなく、先代勘三郎と面差しが似てますな。
あとは女鯰が花道で戻そうとする件と、仕丁の首を一気に切る場面と、花道の引っ込み。

夭折した先代時蔵は、声を時蔵、面差しを錦之助が引き継いでいる感じがしました。先々代が先代に嫗山姥の稽古をつけるシーンも出てきます(ここで後見をやっているのが今の時蝶さんだったのがうれしかったりする)。

このほか、お姫様を襲う悪人の格好が歌舞伎の「土蜘蛛」チックで、この辺も含めて歌舞伎好きの人にも楽しめる作品です。

あと、文七といい感じの仲のお半ねーさん役の桜町弘子のはじけぶりが良かった。桜町さんは、こういうキャラのほうが好きかも。

終了後、現・錦之助丈のトークショー。
大画面で親戚の皆さんの姿を観て感無量だったようで、最初から一気におじさんの思い出を語ってくださいました。(ちなみに、この映画ができた時はまだお母様のお腹の中だったそうです)

話された内容はこんな感じでした。
・人前では無口だが、実はよく話す人だった。映画の話、菊吉の話などをしてくれて、酒を飲みながらだと21時に寝てしまうが、3時間ぐらいしたら又起きてきて話を再開する。(→某アマチさんも寝ないで芝居の話ばっかりしていたという話を思い出した)
・演技の指導はあまり受けなかった。芝居はイキでやれ、うまいヤツは感覚で覚えると。
・形見分けで真山青果全集を譲ってもらったところ、すごく書き込みがしてあった。台本をもらうと原作まで読み込んでいたようだ。反対に父の先代時蔵の台本にはほとんど書き込みがなかった。父は感覚で女形をやり、おじは頭で理解してやっていたのでは。
・歌舞伎で基礎をつんでいた。粋な役柄は6代目菊五郎の影響。それと同時に先代吉右衛門の腹芸も学んでいたようだ。
・・・そういえば、錦之介さんが最晩年に歌舞伎座で幡随院長兵衛をやる前に「徹子の部屋」にゲストで出ていて、長兵衛を演じるに当たって先代吉右衛門の長兵衛のことを知りたいので、何かご存知の方はお知らせくださいと呼びかけていたのを思い出しました。

ちなみにトークショーの最後に、入江若葉さんも飛び入り参加されました!


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コメント

と言うよりも、萬屋祭りですね。

いよ~!なかきん~!

>nakakinさん
はい、この作品はまさに萬屋祭りでした。

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