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2009/06/28

「海流」

神保町シアターで、「海流」(1959・松竹大船)を観てきました。あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)

この映画、戦後初の沖縄ロケを行った作品です。しかもカラーでシネスコ(というか、松竹グランドスコープとテロップが出た)!数年前に沖縄で上映したときは、昔の沖縄の風景が沢山映っているので、ご年配の方の反響が大きかったらしい。
そのときの琉球新報の記事→銀幕に古き那覇の街 桜坂劇場で沖縄ロケ「海流」上映(2005年7月27日)
その後沖縄で何度か上映されたのだけど、ビデオ化はされておらず一度観てみたかった作品だったので、今回は喜び勇んで足を運んだ次第。
そのときの私のコメント→「海流」観たいよう!!(2007年1月17日)

船の通信士・豊野(大木実→いい男!)は、乗船していた紅洋丸が遭難して海を漂流することになるが、密輸船に救助される。その船の船長(南原伸二)はなぜか豊野を助け、沖縄に逃がす。(豊野さん、もちろん沖縄向けパスポート持ってないはずでしょうから密入国です)
糸満あたりの海岸(ジョン万ビーチ?)に上陸した豊野は、守礼門の前で美しい娘・節子(岡田茉莉子)と出会い、さらに国際通り近辺で沖縄タイムスの記者・新城(若くて細い渡辺文夫)とも出会い、新城の家に世話になることにする。新城が豊野の仕事探しのために首里の豪邸を訪ねるが、そこは節子の自宅だった。

・・・で、その後節子さんは豊野さんに愛を告白し、豊野は密漁船の男たちに殺されそうになるのだけど密輸船の船長(実は豊野の戦友だった!)に助けられて節子さんと悲しい別れをしてから本土に帰り、しかし節子さんは琉球舞踊団のメンバーになって上京して二人の愛はかなえられるという、沖縄を舞台にした恋とアクションと友情の映画です。

守礼門、万座毛、ひめゆりの塔、中城城跡、国際通りと沖縄の各地が映し出されましたが、すべて今と全く異なる光景で、それだけでも貴重な映画だと思います。
守礼門の前から海が見え、園比屋根御嶽の向かいには琉球大学のビルが建ち、首里の高台から見える那覇の町並みは、ほとんどが赤がわらの屋根というステキな風景の数々には本当にぐっと来ました。市場の近辺も今よりアジアチックです。この頃の沖縄、行ってみたい。大木実の顔立ちも、真っ青な沖縄の空の下ではえらくかっこよく見えました。
あと、こういう風景の入れ方にしても、琉球舞踊や唄の使い方も他の沖縄モノ映画よりナチュラルに描かれているような気がしました。
まあ、ひめゆりの塔に行った後に一気に万座毛に行ったり、糸満で上陸して首里まで歩いていったりという強行軍な設定は観光映画だと思えばよいのだ!

節子さんのお家は首里の高台の豪邸なんだけど、これはこの映画ロケに協力した沖映(沖縄での映画の配給会社)社長の宮城嗣吉さんの自宅らしい。沖映は松竹の配給をしていたようなので(後に沖映本館でSKDを呼んで公演もしてるし)こうなるんでしょう。ちなみに東映の沖縄モノ映画は同じ沖縄の配給会社の琉映がロケに協力してます。東映-琉映ラインですな。

それと特筆すべきなのは、琉球舞踊や沖縄の唄が効果的に使われていること。川田松夫さん、川田禮子さんたちの沖縄文化守礼会が協力してまして、節子さんが愛の告白をするときの「西武門節」(川田松夫が作った曲)、料亭で歌われる「花風」などの唄、節子さんが琉球舞踊家という設定なので「鳩間節」、四つ竹で踊る「仲里節」、東京の料亭で踊られる「浜千鳥」などの踊りが出てきます。舞踊の地方は川田松夫さんがされているのではないでしょうか?
特に、節子さんと豊野さんが別れを決意した後に節子さんが踊る「花風」の下げ出し述懐の場面は切なかったです。ああ、下げ出し述懐練習しよう!
こういう、沖縄モノ映画における沖縄の歌と踊りについては一度検証してみたい。

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