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2009/08/30

「東海道四谷怪談」と「日本残酷物語」

シネマート六本木の中川信夫レトロスペクティブにて鑑賞。

「東海道四谷怪談」(1959・新東宝)は、やっぱり良い。天知茂の目を伏せる演技、大友純の生臭さ、若杉嘉津子の情念、画面の随所に現われる赤い色。。。
上映終了後、音楽担当の渡辺宙明さんのトークショーあり。胡弓などの和楽器も使ったのだそうだ。そういえば、お岩様が伊右衛門への嘆きの言葉を言う場面などに使われていた!

「日本残酷物語」(1963・新東宝興行=しばたプロ)は、武智鉄二の「日本の夜 女・女・女物語」と同じく和製モンド映画。ナレーションは、われらが司会者宮田輝だ!

裸女にペインティングする前衛芸術から通勤ラッシュ、新幹線、蘇民祭、トド撃ち、ゲテモノ料理の数々、ゲイバー、さまざまな美容術、猫の皮を加工して三味線にするとこ、アイヌのクマ祭り、奄美大島の休日、徳之島のノロさんまで当時の日本中のさまざまな光景が映し出される。
ゲテモノ料理とか美容術とかゲイバーは「日本の夜」にも出てきてた。ただ、作品のクオリティはコチラのほうが高いような。

豆まきのシーンで、林家三平、小唄勝太郎と一緒に先代市川門之助が映っていた!懐かしい。

徳之島の場面で共同墓地とか風葬用の棺のような入れ物とか洗骨の場面が出てくるのだけど、その辺を撮影して大丈夫だったのだろうか?岡本太郎の例の一件をさかのぼること数年前の撮影ですが。

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コメント

おっ!宙明さんのトークショー来られてましたか。
お若いので驚きました。まだまだご活躍なんですね。自讃爺さんぶりが面白かったです。
天知茂さん、名演でした。


>imaponさん
はい、宙明さんのトークショーは座席後方におりました。ニアミスですね!
「東海道四谷怪談」は何回観ても発見があって大好きな作品です。天知さんは当時まだ20代後半でしたが、やはりこの作品は代表作だと思います。ご本人もかなり力を入れていたみたいです。

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