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2009/10/31

「こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」

テアトル新宿で「こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」を観てきました。

こまどり姉妹、というとナツメロの番組でおそろいのハデな振袖を着て濃いお化粧して歌っていて、さらにファンに刺されたりガンにかかったりと重い過去があったりして、ディープな歌手だという印象をずっと持っていたのですが、あるときお二人の歌う「ソーラン渡り鳥」にひきつけられ(とくにサビの部分)、それから気になる歌手になっていました。

本日は上映後にご本人たちもご挨拶されるということで、喜び勇んでテアトル新宿に行ったのでありました。そうしたらなんと立ち見!劇場で座布団を用意してくれたので、そちらに座って観賞しました。

映画のほうは、こまどり姉妹の出生から現在までをインタビュー、昔の映像、持ち歌などでたどってゆく内容でした。
お二人は北海道で生まれて→樺太に移住→終戦で引き揚げ→生活のために流し→上京→メジャーデビュー→紅白出場とまさに戦後の歴史を体現した人生を歩まれています。

紅白出場、人気上昇という栄光わ浴びた矢先に妹がファンに刺され、さらにガンにかかってしまい、姉は未婚の母となり(これは、相手の男性が理解のあった方でこのようになったとのこと)、他にもお金を管理してた人に持ち逃げされたり、キャバレーに出演してたから紅白に出(NHK固すぎ)前述の思い状況が続発します。

・・・しかし、インタビューに答えるお二人のお話は思ったより重くない。時にはユーモアも混じる。そんな辛い状況になっても(さらに、メジャーデビューするまでにもとてつもなく苦労されてるし)、過去をそういう風に話せ、見事に歌手として再出発したタフさをもった人たちなのです。

さらにさらに、あのお化粧も衣装も、歌謡ショーやるときはトークのネタにしてるのです!(涙か出てきてつけまつげが取れそう、とか言ったりしちゃう)ナツメロの番組では、そういうトークの場面はないですからなあ。
これでこまどり姉妹のイメージが一気に変わりました。重い過去を持つ歌手から愛すべき歌手に。(ちなみに、私服もニット帽かぶったりして結構ヤングだったりする)

また、映画の中に昭和48年の浅草の国際劇場の映像が出てきたり(「東京踊り」の看板もかかっていた)、昔のニュース映像が出てきたり、戦後の大衆娯楽の歴史もなぞれる映画であります!

終了後に、客席から拍手が沸きあがりましたが、まさにそれぐらいぐっと来るいい映画でした。

そしてこまどり姉妹が登場!前述のつけまつげネタも登場しました。・・・というか、最後列で見ていて気づいたのですが、あのメイクは宝塚のメイクと同じく遠目から見ても顔が分かるようにしているのではないでしょうか。遠くから見ているとぜんぜん違和感がなかったので。
さらに!!挨拶のあとに「ソーラン渡り鳥」を歌ってくれたので大変うれしゅうございました。
最後に「冥途の土産に(→まだ早いですよ~)来てくださったお客さんと記念撮影がしたい」とのことで、お二人が客席に降りてきて記念撮影タイムがありました。これはうれしい経験でした。

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