カテゴリー「エイガヲミル」の58件の記事

4連休1日目。

4連休の1日目。朝起きたら雨だった。

朝、ベーグルを食した後に薬師寺東京別院に行って写経をさせていただく。
この1年、思いがけなく病気になったり、転職したりといろいろあったので、心のクールダウンをするために写経してみることを思い立ったのですが、五反田の薬師寺東京別院でいつでも写経ができることを知り伺った次第。
お手本を下敷きにして和紙に筆で書いていくのですが、「墨をすって筆で字を書く」ことは大学の書道の時間以来で悪戦苦闘しながら書いてきました。でも、筆で字を書くで集中できて心がきゅっと引き締まりました。

その後、ラピュタ阿佐ヶ谷のロマンポルノ特集へ。
1本目は加藤彰監督の「OL日記 濡れた札束」(1974年)。あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
1973年に起こった滋賀銀行の女子行員による9億円横領事件を下敷きにした作品。
ふとしたことから自分より若いタクシー運転手と知り合い、次第に彼におぼれて預金の横領をするハイミスのヒロインを中島葵が好演。男のテクニックにどんどん反応していく様子と横領がばれて逃亡生活を送っている時に一緒に暮らした「にいちゃん」にかいがいしく尽くすところが切ない。。。
観終わった後も物悲しい余韻が残る物語でした。今まで見たロマポの作品の中でも印象に残る1本です。

ところで男が何にお金をつぎ込んでいたかと言うと、競艇。これってこの前起こった茨城の10億円横領事件と同じだ。。。しかし、1973年の9億円って、今の10億円よりも価値が大きい訳ですよね。。。しかも女子行員、1300回以上着服を繰り返していたらしい。職場のチェック機能はどうなっていたんだろう?

続いて、神代辰巳監督の「濡れた欲情 特出し21人」(1974年)。あらすじはコチラ
こちらは一転してパワフルなストリッパーたちの物語。
ストリッパーの夕子(片桐夕子)、ヒモの芳介(古川義範)、彼にだまされてストリッパーになるメイ子(芹明香)の3人を軸に、さまざまな空間で物語が繰り広げられていく。

登場するのは、たとえばこんなエピソード。
芳介は夕子とメイ子にこれからどうするかを女二人で話し合え、と指示する。彼女たちの出した結論は、芳介を追い出して2人でレズコンビを組んでいくということ。そのほうがお金にもなるから。しかし彼女たちから離れない芳介。
子持ちのストリッパー・まゆ(絵沢萌子)のヒモは夕子に手を出そうとしてまゆにばれて指をつめ、そのまま脱走してなぜかヤクザの仲間になり、最後にはロック座のおかみさんを殺してしまうというとんでもない展開のエピソーど。

所々に入る時間の進行を説明する字幕、演歌や猥歌が流れるところ、映像と音楽のナイスなつながり方は「四畳半襖の裏張り」と同じ要素ですね。
旅回りのストリッパー一座と同じようにさすらいの旅を続ける「はみだし劇場」の外波山文明が本人役で登場。路上で妖しげなパフォーマンスを繰り広げる場面が出てくるのが楽しい。(これ、ホントにそのころやっていたのだそうで)

最後、夕子は芳介の子を宿し、メイ子は芳介に口説かれたときとまったく同じセリフで女の子を説得し、新しいレズのコンビを組む。芳介は女性を襲って訴えられ留置所へ。文明さんもおなじく留置所へ。結局、女たちのほうがパワフルなのでありました。

上映後、日活で長年スクリプターを勤められた白鳥あかねさんのトークショーもありました。「濡れた欲情 特出し21人」撮影時の思い出話や、神代監督のエピソードなど。
実は白鳥さん、「特出し21人」に出演されていたとのこと。文明さんがチャンバラパフォーマンスを青果店の前でやるのですが、その店員さんが白鳥さんなのだそうです。さらに!カメラの姫田真佐久さんがストリップ小屋の布団運び担当役だったとか。これはびっくりです。

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「犬と私の10の約束」

「犬と私の10の約束」

おととい、丸の内ピカデリーに「犬と私の10の約束」観にいってきました。
私は柴犬とレトリバーにはめっぽうメロメロなので、ポスターのチビソックスを見ただけでもう大変!

私も10年ほど前に母の実家に柴犬のモモコが来てから、いろいろとライフスタイルに変化を感じたので(犬嫌いなのが愛犬家になり、モモコに会いたいがために昔よりも母の実家に行くようになったなどなど)、あかりちゃんとソックス、そして周囲の人たちの近辺に起こる出来事に「うんうんそうそう」とうなずきながら観てたのでした。
特に、最初は犬嫌いだったのに、最後にはソックス相手に晩酌をやっちゃうあかりパパ(トヨエツさん好演)にはシンパシーを感じちゃいました。

あかりの友人役の池脇千鶴が明るいキャラでいい感じ。それから、ところどころに入る函館の景色の美しいこと!函館に行きたくなってきた。

写真は、映画館のロビーにあった巨大ソックスぬいぐるみ。

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連休は映画館に

昨日から東京はえらく寒い。夜中に歩くと雪女に遭遇するのじゃないかと思うぐらい。

さてさて、この連休は昨日、今日と映画館へ。
昨日は、ラピュタ阿佐ヶ谷の野川由美子特集から「夜の牝 花と蝶」(1969・日活)
あらすじはコチラ

博徒一家の娘・雅枝(野川由美子)は、父の一周忌に組を解散して上京する。銀座でカメラマンの立石(杉良太郎)とふとしたことから知り合った雅枝は、やがて立石の姉・銀子がママを勤めるクラブ「銀」にホステスとして働くようになる。しかし、「銀」はホステスの忍(牧紀子)が乗っ取りを狙っていた。。。

森進一の歌をバックに描かれる銀座のクラブの人間模様。森進一本人も流しの歌手役で登場します。
こう書くとドロドロ系の話のように感じられるのだけど、野川由美子のはじけたキャラが物語に明るさを与えてます。終盤、「銀」の乗っ取りにからんで立石が窮地に陥るのかけれど、雅枝は乗っ取りグループ相手に立石と一緒に大立ち回り!(→博徒一家にいたころにかなり鍛えられた模様)ネオンものには珍しいパワフルな展開です。

野川由美子は、洋装も和装もかわいい!着ている着物すべてに蝶の模様が入っているところがポイントかな。あと、杉サマが現代劇の青年やってることにビックリした。ちょっと優柔不断なおにーさんでしたが。その彼女役が、太田雅子時代の梶芽衣子。それから青島幸男が、「銀」のお客さん役で登場。パーッと盛り上げてくれます。

本日は、シネカノン有楽町2丁目で「迷子の警察音楽隊」(2007・イスラエル/フランス)。
イトシアの中にできたこの映画館に行くのは初めてですが、コンパクトで装飾がおしゃれ。

イスラエルを訪問したアレキサンドリアの警察音楽隊が、行き先を間違えてバスに乗り、砂漠の中の寂れた街に行ってしまう。最終バスに乗りそびれた彼らは、その町で一晩過ごすことになる。。。

淡々と物語が進んでいくのが心地よい映画。その心地よさの間にくすっと笑っちゃう場面が入るのがまたいいのです。
若手団員で女の子に目がないカーレドが、地元の青年・パピのデートに無理やりついていって、パピに女の子へのアプローチ方法をレクチャーする場面がキュート。
この映画、カンヌでは「ひとめぼれ賞」を受賞したそうですが、ホントに愛すべき一本です。

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ユゴ 大統領有故

今年最初の映画館での鑑賞は、シネマート六本木でのユゴ 大統領有故

韓国の朴正煕大統領の暗殺さてた1979年10月26日を、時間を追って描いた作品。
暗殺者のキムKCIA部長、暗殺に加担することになったチュ課長、暗殺の目撃者となった歌手のシム、暗殺の事後処理に走る参謀総長など、さまざまな人物の視点から物語が組み立てられてゆく。ところどころに顔を出すブラックなユーモアがいいスパイスになっている、硬派なエンターテインメントだ。

キム部長が大統領暗殺を決断してから、参謀総長に大統領が殺されたことを告げに行くまでの場面は、歴史上の出来事で、知っていることなのになんともスリリングだ。キム部長のちょっとクレイジーな雰囲気が怖い。頭がショートして大統領を暗殺しちゃったんじゃないかと思わせるほど。
26日が終わった後は、暗殺に関わった人々のその後が淡々と語られていくのだけど、それまでの緊迫感とは対照的で高まった感情をクールダウンできる感じ。

大統領が暗殺された宴会では、シムは日本語で「北の宿から」などの演歌を歌い、キム部長は「高木正雄」と大統領の日本名を言って大統領の頭を撃ち、映画の冒頭では大統領の女性関係にも触れられている。これはかなーり韓国では挑戦的な描写に違いない。実際、この映画は韓国では裁判沙汰になり、一部は黒塗りで上映されたとのこと。今回の日本での上映は無修正完全版だそうです。

ラストシーンに朴大統領の国葬のときの実際の映像が流れるのだけど、「大統領の理髪師」で描かれていた大統領の国葬のシーンは忠実に再現していたのだなあ、と思ったりしました。

朴大統領の暗殺は、幼な心におぼろげに覚えています。あの頃の韓国人、中国人、台湾人の名前は漢字表記+日本語読みだったのだよね。「ぼく・せいき」とか「さい・けいか」とか「きん・だいちゅう」とか。

そういえば、シネマートの売店にあったこの本が面白そうなので、図書館で借りてみた。ちなみに、草思社刊。

帰りに六本木ヒルズの89でチーズスフレを買って帰ろうとしたら、12/28で閉店していた。。。後で調べたら、チーズケーキファクトリーのやっていたお店だったのですね。チーズスフレ、んまかったのになあ。

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映画3本

最近観た映画。

シネマヴェーラにて。
「踊りたい夜」(1963・松竹大船)
ショーダンサーの三姉妹・マリ(水谷良重)、ユリ(倍賞千恵子)、ミッチー(鰐淵晴子)は、ふとしたことから離れ離れになり、それぞれの道を歩み始める。。。
時々出てくるナイトクラブのシーンが好きですね。あの時代の雰囲気が漂っていて。水谷良重は、この作品のようなシンガー役が一番生き生きしてると思う。
吉田輝雄が正統派二枚目をきっちり演じているのがうれしい。
梅次監督がこの作品をリメイクした「香港ノクターン」のDVDも入手したので、見比べてみるのが楽しみ。

「君も出世ができる」(1964・東宝)
オープニング、フランキー堺の朝の支度の光景からリズミカルにぶっ飛ばしてくれる楽しい映画。
主要登場人物がそれぞれテーマ曲を持っているのがいいですね。中尾ミエの田舎の歌が良かったなあ。雪村いづみの「アメリカでは」は、映画が終わってからも頭の中をぐるぐる回っています(笑)。高島忠夫の「タクラマカン」と雪村の「アメリカでは」が重なるところ、最高!
そして圧巻は、酔っ払ったフランキーが酒場でカメオ出演の植木等先生と意気投合し、そのまま広い道で大勢のサラリーマンと歌い踊る場面。ああ、もうこの作品は傑作だ!と実感しました。
フランキーと高島の勤めるオフィスが、あの頃のモダンなつくりになっていておしゃれ。
あと、さすが雪村いづみの英語は素晴らしいですね。

TOHOシネマズ六本木ヒルズにて。
「マリと子犬の物語」(2007・東宝)
久しぶりに新作映画観たなあ。
私は柴犬にはめっぽう弱いので、前売り券もしっかり購入して公開を心待ちにしていました(笑)。
マリちゃんが、ご主人を助け出そうと懸命に穴を掘るところで(TT)。わんこもよく芝居を覚えるよなあ、と感心しきり。
余談。宇津井健が主人公の兄妹のおじいちゃんの役なのですが、もし宇津井さんと同い年の天知茂様が生きておられたら、やっぱり主人公のじいさまの役をやってたりしたんだろうなあ(遠い目)

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いも侍 蟹右ヱ門

ラピュタ阿佐ヶ谷に、「いも侍 蟹右ヱ門」(1964・松竹京都)を観にいってきました。

感想は天知茂専門別館のコチラ

長門勇扮する蟹右ヱ門が主人公のロードムービーで、天知さんが彼と道中で会う道場破りの七人組のひとりとして出演。逆手持ちで刀を構えるのがかっこいいっす。
ヤクザの娘で出演の倍賞千恵子、かわいい!すりの野川由美子、小股が切れ上がったいい女です。

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君は海を見たか

ラピュタ阿佐ヶ谷で「君は海を見たか」(1971・大映東京)観てきました。
天知茂が、珍しく難病の子を抱えるサラリーマンを演じてます。フィルムが色あせていて、高知の海の青さが薄かったのがチト残念。デジタルりマスター版DVD作りませんか>角川映画さん
詳しい感想は天知茂専用別館のコチラで。

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ごろつき犬

2日に、川崎市市民ミュージアムに「ごろつき犬」(1965・大映東京)観にいってきました。田宮二郎の犬シリーズの中ではお気に入りの作品。
ここの映写室、フィルムセンターと同じぐらい安くて、座席も快適。画面もなかなか観やすかったです。
感想は天知茂専用部屋のコチラで。

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ブレードランナー ファイナル・カット

リネンさんのブログを読ませていただいて、「ブレードランナー ファイナル・カット」が観たくなったので、新宿バルト9に行ってきました。ココの映画館、初めて行ったんですけどロビーが広くて、椅子も座りやすくて快適です。

映画のほうは、あの混沌としてアジアチックなロサンゼルスの街が路地裏マニアの私にはえらく魅力的でした。そしてスリリングな展開。2時間があっという間に過ぎました。
しかし、2019年って次のいのしし年なほど近くの年代になるんですなあ。。。

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最近観た映画

最近観た映画、駆け足で。

東京フィルメックス
スパイ(1965・山本プロ=大映) 山本薩夫特集。
日韓基本条約が結ばれる頃、日本で暗躍するスパイを追い詰める新聞記者(田宮二郎)の姿を描く。
内容はハードに社会派なんだけど、田宮とアメリカのスパイ(中谷一郎)が幼馴染なのに対決しなければならなくなったり、この二人の間で揺れる女(小川真由美)の描き方が切なかったり、エンターテインメントとして楽しめる作品。最後まで展開が読めないスリリングさが良かったな。田宮VS中谷の対決はハードボイルドでカッコイイ!
あと、今の銀座プランタンのところにあった讀賣新聞でロケしてるらしいのが興味深かった。あの頃の銀座は新聞社の街でもあったのですよね。
余談ですが、この映画は朝鮮料理屋の東野英治郎も出ていて、ご老公と弥七さんのそろい踏みだったことに気づきました。

ヘルプ・ミー・エロス(2007・台湾) コンペティション。
財産を失った男(リー・カンション)の絶望と愛を扱った作品。セリフは少なくて、ビジュアルからイメージを広げていく作品でした。男の妄想のトリップ感が気に入りました。結局男は自殺するんですが、ラストシーンは舞いしきる紙ふぶきの中、男の写真を男と愛を交わした女が拾い上げる。その場面の切ないこと。観終わった後に余韻がぐぐっと広がってくる作品でした。

ジェリーフィッシュ(2007・イスラエル) コンペティション。
テルアビブを舞台に、ホテルで滞在する新婚さん、海で出会った迷子の女の子を世話することになったウエイトレス、フィリピンから出稼ぎに来た女性の3組のエピソードを交互につづっていく。作品に漂う、ふんわりとした哀しさと喜びの混ざり具合が心地よい。

シネマヴェーラ スポーツする映画たち
雷電(1959・新東宝)
続・雷電(1959・新東宝)
江戸時代の名力士・雷電の青年時代から名を上げるまでを描く、中川信夫監督の作品。芸術祭参加作品でもあるのか、この時期の新東宝作品にしてはセットも豪華でお金をかけた模様。
宇津井健はボクサーとか力士とかスーパージャイアンツとか、新東宝では格闘系で大活躍ですなあ。朴訥そうなキャラがこの役でも見事に生きてきました。
しかし!この映画で特筆すべきは、雷電を慕う娘・おきんを演ずる北沢典子の演技でしょう!最初の素朴な田舎娘が、たびたびの困難を乗り越えていくにつれて強い女性に変貌していく様を見事に演じています。この映画は、雷電ばかりでなくおきんの成長物語でもあるのです。北沢さんの役では、この役が一番好きになりました。
沼田曜一の太田蜀山人の洒脱さもステキ。この人はいい人も悪い人もうまく演じ分けるよなあ。
ところで、谷風親方を演じる坂東好太郎の声が、子息の吉弥・弥十郎兄弟にえらく似ていてびっくりした。

ポレポレ東中野 朝はダメよ!Vol.1
ピンクのカーテン(1982・日活)
OL百合族・19歳(1984・日活)
2本ともロマポなのですが、当時の時代の雰囲気がつまっていてなつかしい。アラレちゃんのキーンをする美保純とか、エアロビルックでフィットネスする山本奈津子とか。バブル以前のこの時代が私は好きなのだ!
ピンクのカーテンですが。この頃の美保純のしめりっけのないキュートさが好きだなあ。今も好きな女優さんなんだけど。萩尾なおみが、ジョージ秋山の漫画にホントに出てきそうなルックスだったのが印象的。

シネマート六本木 東京 六本木 ATG
股旅(1973・崑プロ=日本ATG)
股旅モノなんだけど、主人公の3人(萩原健一、小倉一郎、尾藤イサオ)は決してカッコイイ渡世人ではないところがポイントなのでしょう。ビート感の利いたBGMをバックに3人がめちゃくちゃな立ち回りを繰り広げるのが楽しい。途中、渡世人の習慣についてナレーションが入って、けっこう勉強に?なりました。一宿一飯の意味とか初めて知りました。

ラピュタ阿佐ヶ谷 1970-71 ダイニチ映配ノスタルジア
新女賭博師 壺ぐれ肌(1971・大映京都)
いやもう、江波杏子扮するお銀さんのかっこいいこと。壺振りの動作がえらく決まってます。立ち回りも強いです。女賭博師シリーズのほかの作品も観たくなってきました。確か先日、CSで連続放送やってたんだよね。。。

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ママいつまでも生きてね

ラピュタ阿佐ヶ谷のダイニチ映配特集で「ママいつまでも生きてね」(1970・大映東京)を観てきました。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)

中学生の文夫(中村光輝)はスポーツも勉強もできる人気者。そんな彼をある日病魔が襲う。肩が痛むので病院で診てもらったところ、骨肉種に罹っていたのだ。進行を防ぐために文夫は腕を切断するが、それでも彼はパパ(小山田宗徳)、ママ(月丘千秋)や姉たち、友人に支えられパワフルに生きていく。
やがて文夫は家族で万博@大阪に行くことができるほど元気になるが、万博の会場で文夫は腰の痛みを訴える。骨肉種が転移していたのだ。。。

今の中村歌昇、当時の中村光輝が主人公の少年を演じているので観にいったのだけど、ニクいほどうまい!彼が名子役だったという話は聞いたことがあったんだけど、本当なのだなあ。腕を切断する手術をするために麻酔を打つ場面の悲しみと恐怖の入り混じった表情なんて真に迫ってました。

あらすじは闘病モノにありがちな内容だったのだけど、かなりハードな状況でもポジティブな文夫クンを見ていて、人間、腐っちゃイカンのだな、と思いました。月並みな感想ですが。

がんセンターの明るくシャキシャキした看護婦がなんと悠木千帆(樹木希林)、パパの同僚の新聞記者に伊達三郎なんていうビックリキャストもあり。万博のシーンは現地でロケしていて、貴重な映像かも。

オープニングの音楽(by渡辺岳夫)がパヤパヤいっていて、翌年の「温泉みみず芸者」の音楽を思い出したのだけど、パヤパヤいうのは当時の流行だったのだろうか?文夫クンのお葬式の場面にまで流れるのにはちと困った。
そして文夫クンの好きな野球チームは、もちろん巨人などではなくロッテなのでした。なぜかはWikiのココを読んでみてくだされ。

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リングの王者 栄光の世界

昨日は若き日の天知茂様が出演している「リングの王者 栄光の世界」(1957・新東宝)をシネマヴェーラで観てきました。
感想は、アマチ専用別館のコチラで。

そろそろ台湾ツアーレポート、再開します。

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東京オリンピック

昨日はシネマヴェーラで「東京オリンピック」(1965・東宝)を鑑賞。お隣にはリネンさん
以前にビデオで観たことはあったんだけど、一度映画館の大きな画面で見たかった映画です。

オープニングの太陽が昇る場面からもうワクワクしちゃいます。この後建物を解体する場面→競技施設を映してタイトルとなるオープニング、大好きです。
で、実はオリンピックバカな私は聖火がギリシャで採られ、聖火がアジア各地を走って沖縄(車線が右側通行!)に着く場面から心拍数上がりっぱなし(笑)。聖火リレーの場面、伸びをして聖火を見ようとするショットからも当時の熱気が伝わってきます。

開会式のオリンピック・マーチとアナウンサーのナレーションを聴くだけで、当時の観客のように興奮してしまいました。あの頃からフランスやイタリアのユニフォームはおしゃれですね。台湾が「中華民国」として参加してたり、東西ドイツが合同で選手を派遣しているのに時代を感じました。あ、それからソ連の大選手団も懐かしいなあ。

その後は競技の様子を次々と映していくのですが、競技よりもそれに臨む選手の様子を延々と映したり(砲丸投げ)、白黒で映したり(ボクシング)、軽快な音楽をBGMに流したり(自転車)、いろいろと変化をつけた作り方が良かったし、面白かった。
柔道無差別級の神永対ヘーシンク、男子マラソン、女子バレーボールの決勝、男子10000メートル決勝(金メダルのビリー・ミルズを主人公にした映画「ロンリーウエイ」をそういえば中学生の頃見たなあ)などは手に汗握りながら観ちゃいました。「がんばれ円谷!」ってな感じで。
特に女子バレーボールは先日「おれについてこい!」を観たので、感慨深く観てました。表彰式での選手の表情も映されるのですが、長い間厳しい練習を続けた後に栄冠を勝ち得た喜びが伝わってくるようでした。

それから、映画の中のナイスな小ネタ
・観客席に長嶋・王が座っているところが映る
・水泳女子100メートル自由形の表彰式で、足元にカンガルーのぬいぐるみを置くドン・フレーザー
 ※私は昨日まで、フレイザーを男の選手だと思っていた(^^;。
・男子マラソンで、立ち止まってジュースを一気に3杯飲む選手がいた
・女子ハードルの依田選手、なぜかスタート台にレモンを置く。おまじない?
・自分でゴールテープをぶち切った競歩金メダルのイタリア人選手(場内爆笑)
 ※元新東宝の細川俊夫が日本の競歩チームのコーチだったとか。
・男子10000mで最下位ながら走りきったセイロンのカルナナンダ選手。完走後は拍手したくなった。
 ※昔、テレビ番組で「スリランカでカルナナンダ選手を探せ!」という企画があったなあ。
こういう、競技の周辺部分も描いているのがこの映画のいいところだと思います。

そして閉会式。自分も東京オリンピックで一喜一憂して閉会式を迎えたような気持ちになりました。歴史上の出来事なのに、終わっちゃうのがさびしい!とか思っちゃいました。電光掲示板の「SAYONARA」が印象的。

以上170分。長さを感じさせませんでした。間に本当に休憩5分入れてくれたシネマヴェーラ、グッジョブです!

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競輪上人行状記

シネマアートン下北沢で、「競輪上人行状記」(1963・日活)を観てきました。後に日活ロマンポルノで名を馳せる西村昭五郎の監督デビュー作。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)

学校で教師を務める春海(小沢正一)は、実家が寺なのだが僧侶になるのを嫌って教師になった男。しかし、兄が死んだため、実家に戻り手伝いをすることになる。ある日、本堂の再建資金を集めに春海は松戸へ行くが、帰り道にふと立ち寄った松戸競輪で大穴を当て、競輪にはまってしまう。
春海の父親・玄海(加藤嘉)は無断で学校に春海の辞職願を出すが、春海は怒って寺の再建資金を競輪につぎ込む。その後春海の父は急逝してしまったため、春海は本格的に僧侶となる修行をし、以前から慕っていた兄嫁のみの(南田洋子)と結婚して寺を継ぐ決心をするが、父とみのの間に関係があったことをみのから告白され、さらに競輪にのめりこんでいく。。。

競輪にのめりこむ男を描いたギャンブル映画でもあり、人間の宿業を凄まじく描いた映画でもある。実に不思議な映画でした。今年観た映画の中ではいちばんインパクトがあったかも。

登場人物も凄い人ばかり。競輪にハマって行く春海、父・夫・春海と関係し、さらに供養のために持ち込まれた犬の死骸の肉を店に売っているみの、跡継ぎを残すために嫁と関係する玄海。。。みんな宿業を背負ってます。
いちばん凄かったのが、春海が最後の勝負をしに行った競輪場の観客席で隣席にいる女(渡辺美佐子)。自分が勝負するレースまで車券を買うまいと体を観客席にヒモで縛り付けているのです。結局、春海も女と同じレースに賭けて勝ちますが、女は負けてしまい、春海を道連れに自殺を図ります。春海は助かり、女は死んでしまう。ギャンブルの持つ魔性そのものを体現したようなキャラクターだと思いました。

それから、ノミ屋に借金を取り立てられて最後の大勝負をしに競輪場へ向かう小沢正一の表情が、放心したようでいて、その合間からどん底に落ちた人間の凄絶さが垣間見えるのが怖い。名演技です。

ラストは、みのに寺を譲って競輪の予想屋になった春海が僧衣を身にまとって予想の口上をまくし立てるシーンで終わるのですが、この口上が法然上人の教えを説きながら予想を述べるというものすごいもの。春海は、予想屋をしていくうちに悟りを見つけたのだろうな。

脇の登場人物に競輪好きの葬儀屋の(名前が色川!)加藤武、飲み屋のおかみに初井言栄、風呂屋のおかみさんに三崎千恵子、妖しげなブラック婆に武智豊子などが出演。

ちなみに原作者の寺内大吉こと成田有恒台下は、我が家の近所の大本山増上寺の87世法主であられます。ご本人も競輪がお好きなようです。

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最近観た映画

最近観た映画をざっと列挙。

シネマート六本木
「女王陛下の草刈正雄」(2007)
草刈正雄が実はスパイだった!というセルフパロディ映画。ギャグがくどい場面もあったけど、草刈正雄の二枚目ぶりとコミカルさがミックスされた演技がナイス。

テアトル銀座
「めがね」(2007)
砂浜に座って、海をぼーっと見つめるのが私の楽しみの一つなんだけど、この映画はその時のシアワセな感じを味あわせてくれました。食事の場面が何度かあるのだけど、荻上監督の映画は食べ物をおいしそうに映すよなあ。メルシー体操は体に優しそう。やってみたい。

東京国際映画祭「映画が見た東京」
「セクシー地帯」(1961・新東宝)
10月にこの映画、2回も映画館で観てしまった!やっぱりラインシリーズの三原葉子はかわいいよなあ。

「MON-ZEN」(1999・ドイツ)
坐禅の修行のために来日したドイツ人の兄弟が、道に迷いながら何とか禅寺に着き、何とか修行を終える。シブいイメージのドイツ人が淡々とギャグをかますのがおかしい。彼らなりに悟りを開いていく様子の描き方がいいです。
1998年当時の東京の風景が映るのですが、渋谷のQ-FRONTが建設中。「第11回東京国際映画祭」なんていう看板も出てきてクスッとしちゃいました。

ホームシアター
「お祭り野郎 魚河岸の兄弟分」(1976・東映東京)
この前のシネマヴェーラでの鈴木則文特集のときに、フィルムの都合で上映できなかった作品。渋谷のツタヤでVTRを見つけたので借りてみた。
お祭り好きの魚河岸のアンちゃん・梶木勝男(松方弘樹)が主人公のイキのいい映画。観ていて元気になります。三原葉子の最後の東映映画出演作品なんだけど、蛸を見るともだえる向島の踊りの師匠役。「北斎漫画」の樋口可南子のルーツだわ(笑)。勝男が大乱闘するキャバレーの名前が「ロッキード」なのが則文監督らしい!

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昭和30年代スポーツ映画2本

シネマヴェーラの特集「スポーツする映画たち」を観にいってきました。

本日は、「一刀斎は背番号6」(1959・大映東京)と、「おれについてこい!」(1965・東宝)。

「一刀斎は背番号6」
あらすじはコチラ (キネマ旬報データベース)
一刀流の伝承者・伊藤一刀斎敏明(菅原謙二)は、合気道の達人と手合わせをするため、奈良の山奥から上京している。上野の駅前旅館に滞在した一刀斎は、ある日旅館の娘・芳江(叶順子)と東京観光をし、大毎VS西鉄の試合開催中の後楽園球場を訪れる。ちょうど素人ホームラン競争が行われていて、一刀斎も参加することになる。そして、、、野球経験ゼロなのに見事に稲尾投手(本人出演)の投げた球からホームランを放つ。その腕が見込まれ、一刀斎は大毎に入団した。。。

ハカマ姿に「ござる」口調の一刀斎が武術で鍛えた腕を生かしてバッターボックスに立つのだけど、そのギャップが笑えます。ボックスに立つたびに捕手と審判に一礼するのがさらにおかしい。あと、ダンサーの春川ますみ(かわいい!)に迫られるときときの狼狽振りがカワイイ。菅原謙二ってこういうコミカルな役もやってたんですねえ。
野球の場面には稲尾や中西、田宮(→田宮二郎の芸名のルーツの人)など当時の現役選手、野球解説の小西得郎、はたまた原作者の五味康祐まで登場する楽しい映画。小西さんが登場したときは年配のお客さんが受けてました。当時知る人にとってはもっと楽しいんだろうなあ。一刀斎が入団するのが大毎なのは大映だからですな。
市田ひろみがカメラマン役で出演しているんだけど、顔も声も今とぜんぜん変わっていなくてビックリ。
駅前旅館の様子とか(叶順子のママ役の浦辺粂子が下町のおばちゃんのきっぷの良さを出していてナイス)、昔の後楽園球場とか、あの頃の雰囲気も楽しめました。

「おれについてこい!」
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
東京オリンピックの女子バレーボールチームの大松監督の著書をもとにした映画。大松監督と、女子バレーボールチームのメンバーが金メダルを勝ち取るまでを描いています。
大松監督をハナ肇、大松夫人が草笛光子、河西昌枝キャプテンが白川由美。

東京オリンピックの日本対ソ連の試合日の監督や選手の動きを中心に、それぞれの登場人物の回想をつづっていく展開で、セミドキュメンタリーな感じです。でも、家庭を取るか監督業をとるか悩む大松監督、結婚するかバレーボールを続けるか悩む河西キャプテン、厳しい訓練をこなしていく選手たちを見ていくうちに登場人物たちに感情移入していきます。ラストは、ソ連戦のコートに向かう選手たちの姿を映すのですが、この時点では「ガンバレ~」と本当に応援したくなりました。厳しい練習の場面は、白川由美はじめ女優陣が実際にやっているのですが、かなり迫力ありです。ハナ肇も鬼監督を熱演。バレーボールスポ根モノのルーツかもしれませんな。そんな中で、ノンクレジットで出演の藤田まことの電気屋がブレイクタイムを提供してくれます。
この映画を観て初めて知ったのですが、回転レシーブはこの頃に編み出されたのですね。私にとっては「アタックNo.1」でおなじみの技です。
最後に日紡貝塚の連勝記録が映し出されるのですが、これがまたすごい勝利数でビックリです。女子バレー、本当に強かったんだ!!
東京オリンピックは私にとっては歴史上の出来事ですが、これまた当時をリアルタイムで知る人にとっては感慨深い映画なのでしょうねえ。
余談。代表選手の「NIPPON」ロゴ入りジャージのデザインが気に入ったのでちょっと着てみたい。

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「青春ジャズ娘」

ラピュタ阿佐ヶ谷で、「青春ジャズ娘」(1953・新東宝)を鑑賞。22歳のヤングな天知茂が登場するのです。
感想は天知茂用別館のコチラで。

そうそう、今日のお昼は久しぶりに八重洲の「ダバ・インディア」でカレー。生き返りました!

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キャットファイト2本立

シネマヴェーラにまたもや行ってまいりました。

まずは、「二匹の牝犬」(1964・東映東京)
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)

トルコ嬢の朝子(小川真由美)はトルコ風呂の売れっ子。その稼ぎを株式でがっつり運用しています。300万円貯めたらトルコ嬢をやめて美容院を経営しようと思っている。
1年前に朝子は株を始めたのだが、そこで知り合ったのが証券会社員の関根(杉浦直樹)。関根は朝子に言い寄るものの、朝子は関根にはそっけない。しかし、美容院をやっと手に入れることができそうになった朝子は関根との結婚を考えるようになる。
しかし、そこへ千葉の実家から朝子の異母妹・夏子(緑魔子)が上京してきて、朝子の家に居座るようになる。そこから朝子の運命が狂うことに。。。

真由美サマの青い炎と魔子タンの赤い炎がぶつかり合う、スリリングな映画。次がどのような展開になるのかドキドキしながら観てました。
魔子タンはこの映画がデビュー作だそうですが、そうとは思えないほどパワフルです。他の出演者を食いまくりで恐るべき新人さんです。
真由美サマは豹のようなマナザシがとにかくステキ。泥沼から這い上がろうと仕事をバリバリやり、株を運用して利殖をしているところへ親族の女の子が現われて邪魔をする、という展開は真由美サマが前年テレビで演じた「孤独の賭け」の百子と同じ。でも、百子は勝って朝子は負けます。この二役、光と影ですな。両方とも真由美サマが演じるのが興味深い。あと、豹柄水着に髪をアップしたトルコ嬢ルックがおしゃれでした。
二人に挟まれる杉浦直樹の二枚目のようでいて実はワルでダメ男もナイス。
文学座の皆さんがユニット出演していて、朝子にまとわり付く赤線のおかみの沢村貞子のどぎつさがいい。ほかに北村和夫がトルコ風呂の主人、加藤武がトルコの客、ヤング岸田森が夏子と同じアパートのギター青年をやってます。これに並んで網走番外地ファミリーの沢彰謙や潮健児が出ているのが面白い。あ、杉浦さんもですね。

「海女の化物屋敷」(新東宝・1959)
恭子(三原葉子)は、家におかしなことがおきるという友人の由美(瀬戸麗子)をたずねて千葉の青磯という漁村を訪れる。由美の家、青山家は代々資産家だが、親族が次々と怪しい死を遂げる。一年前には兄が死に、そのショックで義姉(山村邦子)も狂死している。由美はその義姉の幽霊に悩まされ、恭子に助けを求めたのだ。恭子は由美の家に滞在することにする。
恭子は恋人の刑事・野々宮(菅原文太)に手紙をしたためるが、そこに幽霊が黒真珠のネックレスをして現われると書く。野々宮はそれを読み、江戸川で引き上げられた女の死体の胃の中から黒真珠が発見されたことを思い出す。幽霊と女の死体はつながりがあるのか?そして野々宮も青磯に向かうことにした。。。

タイトルがタイトルなので、どんなとんでもない映画なのだろうと思ったら、けっこう面白いサスペンス映画でした。開始を遂げる家系、変な彫刻がやたらと並ぶ洋館、ナゾの使用人たち(新東宝怪奇映画の顔・五月藤江他)、となんだか「江戸川乱歩の美女シリーズ」みたいです。さしずめ三原葉子ねーさんが明智センセイといったところか。(文太は浪越警部?)なにしろ、幽霊の種明かしをするときに、葉子ねーさんが幽霊に扮して仮面をばりばりはぐ場面まであったりする(笑)!ちなみにこの場面、軽やかなミュージックに乗ってストリップのように幽霊の衣装を脱ぐ!ここでも葉子ねーさんはダンシングするのでありました。
青磯でなにやら調べ物をしているナゾの大学教授・水木が沼田曜一。後半は彼のクレイジーな演技に目が釘付けです。「地獄」の田村も怖いが、水木も怖い。ついでに、義姉の幽霊の登場シーンも怖い。3回もあるんだもん、参った。
義姉の妹で海女の加代に万里昌代。ワイルドな野生美がステキです。幽霊に悩まされる瀬戸麗子は、昔の少女マンガに出てきそうなルックスで、楳図かずおマンガのへび女やタマミちゃんに襲われるヒロインのような風情。
ごひいきの山下明子さんが水木の愛人役でちょっとばかり登場するのですが、チャイナドレス姿が妖艶でありました。
それから新東宝後期のギャング役者、沖竜次が珍しく刑事役で出演。

この2本、両方ともキャットファイト(真由美サマVS魔子タン、昌代さんVS浜野桂子さん)があるんです。特に「二匹の牝犬」の真由美サマVS魔子タンのバトルは壮絶でした。
ちなみに、「二匹の牝犬」の朝子の故郷が千葉の漁村、「海女の化物屋敷」の舞台も同じく千葉の漁村、なんて面白いつながりもあったりします。

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「風流交番日記」

「風流交番日記」をラピュタ阿佐ヶ谷で鑑賞。
感想は、実はひっそり作っていた天知茂ネタ専門ブログのコチラで。

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この週末に観た映画など

この週末に観た映画は3本。

まずは、シネマヴェーラの特集にて。
「スパルタの海」(1983・東和プロ)
戸塚ヨットスクールの暴行事件、戸塚校長の逮捕、戸塚ヨットスクールのことを描いた映画「スパルタの海」の上映中止の一連の流れは子供心におぼろげに覚えています。
その映画を今回観たわけですが、最初は際物ムード漂う作品なのかと思ってました。しかしそんなことはなく、がっちりと劇映画していました。ドラマとしてしっかり鑑賞できます。話の展開が大映ドラマチック、というか昭和50年代のドラマチックな部分はありますが(^^;まあ、制作年が1983年ですからね。
前半はスクールでの暴行シーンや、入校する少年少女の家庭内暴力のシーンが多くて引いてしまったのですが、後半は話の軸になっているウルフと呼ばれる少年の更生していく様子、同時期に入校した女の子(名前失念)との心の交流などをしっかりと描いています。
それから、戸塚校長役の伊東四朗がいいです。厳しさの中に生徒たちや娘、妻に向けるやさしさもちらりと見える程よい演技。ちなみに、伊東四朗の主演映画はこの一本だけなのだそうで。

「花嫁吸血魔」(1960・新東宝)
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
バレエスクールに通う藤子(池内淳子)は、映画会社のニューフェイスに選ばれるわ、男性たちにはモテモテだわとなかなかいい感じ。しかし人生プラマイなしというか、、、それを嫉妬した級友たち(瀬戸麗子、矢代京子、三田泰子)に崖から突き落とされて顔に傷が残ってしまう。さらに実家は借金のかたに差し押さえられて母が自殺してしまう。ふんだりけったり。そこで母の遺書に書いてあったただ一人の親族・お琴様(五月藤江)のもとを訪れるが、お琴様の妖しげな呪術のおかげで藤子は吸血コウモリのような怪物に変身し、級友たちに復讐を始める。。。
女の嫉妬、顔に傷を負い包帯巻き巻きのヒロイン、妖しげな老婆、と楳図かずおセンセイの漫画のようなテイストの漂う作品。しかしヒロイン藤子は気の毒。。。コウモリのような妖怪になってしまうなんてねえ。しかしラストシーンはちょっと泣かせてくれます。
藤子を愛する男性陣にハンサム・タワーズの高宮敬二と寺島達夫が出ているのだけど、二人とも背が高い~。女優陣より頭二つ分は高そう。演技はまだイマイチですが、ビジュアルはかっこいいです。藤子を突き落とすいじわるトリオも美人さんです。
映画の撮影所の場面があるのも面白かった。新東宝の撮影所で撮ったのでしょうかね。
それにしても新東宝(というか大蔵貢か)、天知茂や池内淳子を吸血鬼にするとはすごすぎるぜ。

DVDで鑑賞。
「黒薔薇昇天」(1975・日活)
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
大阪でブルーフィルムを作っている十三(岸田森)。モデルのメイコ(芹明香)が妊娠してしまい、胎教に悪いと撮影を拒否して制作費を損してしまう。ある日、歯医者で十三は美しいご夫人(谷ナオミ)を見かけ、彼女をヒロインに「チャタレイ夫人の恋人」を撮ると意気込み、彼女をうまーくだまして自分の家に呼び込む。。。
ブルーフィルムを作りながらも芸術への大きな夢を語りまくる岸田森の演技が最高に楽しい。谷ナオミを説得するときのやりとりのおかしさは絶品。谷ナオミは上品にかつコミカルにご夫人を演じます。コミカルな演技の谷ナオミはなんともキュート。ここでも眉間のしわは健在ですが(笑)。

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「牡丹燈籠 鬼火の巻、蛍火の巻」

渋谷のシネマヴェーラに「牡丹燈籠 鬼火の巻、蛍火の巻」(1970・テレビ東京)を観にいってきました。中川信夫監督の作品なので観にいった次第です。

三遊亭圓朝の原作を「日本怪談劇場」というテレビ映画シリーズで映像化した作品です。お露と新三郎の悲恋を軸として、彼らをめぐる人々の色と欲が絡まる物語。テレビでは2回に分けて放送した模様。そういえば、以前、歌舞伎座で歌舞伎バージョンを観た事があります。

前半三分の一はお露(金井由美)と新三郎(田村亮)の悲恋がメイン。亮さん、若い・・・。しかし、青年の一途さが出ていたなあ。
残りの三分の二は新三郎の隣人、伴蔵(戸浦六宏)とお峯(阿部寿美子)、お露の義母お国(長谷川待子)と愛人の宮野辺源次郎の2組の悪いやつらのことが描かれます。
お国と源次郎はお露の父を殺して逐電し、伴蔵とお峯はお露の霊の頼みを聞き入れて百両を手に入れ、新三郎を殺して江戸を離れます。そして彼らは偶然にも潮来に住むようになるのですが、ここで思いもかけない展開が。。。このあたりの展開は、すごくうまくできてまして、ドラマでも丁寧に描かれていました。

キャストでは、何といっても戸浦六宏が素晴らしい。金に目がくらんでちょっとした悪事を働いたつもりが、それを隠すためにどんどん悪事を重ねていく。それでもず太く生きていく男を鮮やかに演じています。源次郎に脅されてタンカを切る場面が小気味いい。生世話狂言の悪人の味がします。
女優陣では長谷川待子ですね。悪女の色気がにじみ出てて、伴蔵との色模様はなかなかのもの。

それから特筆すべきはセット。伴蔵と新三郎と辻占いのユウサイ(大友純)の家が三軒長屋になっているのだけれど、それが相当なボロ屋で、さらにその前にはえらく淀んだ沼があり、カラスが死んだ猫の肉をつついているという不快指数の高そうな雰囲気。この3軒の家の動きをときにワンカットで見せるのが面白い。

BGMに流れる物売りの声、真っ赤な背景、何度も登場するゴゼの母子など、他の中川作品に通じるモチーフも登場します。「東海道四谷怪談」「地獄」に出ていた大友純が登場するのもなんともうれしい。

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紅閨夢

今日は三軒茶屋中央劇場に映画を観に行ってきました。去年シアター・イメージフォーラムでやっていた「美の改革者 武智鉄二全集」を再映していて、そのとき観損ねた「紅閨夢」(1964・松竹)も掛かっていたので足を運んだ次第。

紅閨夢
この映画館、外壁のカッパさんの装飾や「各社封切」という看板がノスタルジックです。

紅閨夢
タイムテーブルは手書き。味わいがあります。ちなみにスクリーンに掛かる幕には近所の店の広告が載ってます。そのへんで、なんだか昭和中期に映画を観ている気持ちになれます。

映画のほうですが、作家の民野(茂山千之丞)と妻(川口秀子)、妹(川口秀延)がヌードショー「晶子抄」や映画「浴槽の魔女」を観に行ったり食事をしたりして、宿に帰った後眠ったらそのショーや映画に出てくる女優(柳美那、葵千代)が出てくる不思議な夢を見ます。何で「紅閨夢」なんだよー?と思ってたのですが、その夢のことなんですねえ。

しかし、民野さんはよく食べる。ヌードショー観た後に中華第一楼で妻と妹と三人で中華料理をたくさん食べ、映画を観た後に三色アイスをふた皿食べ、夕方は辻留で鱧料理などをたらふく食べる。三色アイスの一皿目を食べるのは、ワンカットです(^^;。食べるの大変だ!・・・まあそのおかげで眠りに付いた後に食べすぎでうんうん苦しむのですが(笑)。

「晶子抄」や「浴槽の魔女」、二人の見た夢などはひとつひとつの作品としても観ることができるのですが、どれもアバンギャルドでした。「浴槽の魔女」で、主人公の画家が妻に絵の具をぶっ掛けてキャンバスを這いずり回らせて作品を描いたり、妻と妹が観にいく「道成寺」では武智名物・ヌード能(はい、文字通り裸体の女性が能を舞います)をからめるわ、土方巽が脇僧で暗黒舞踏やってるわ、という調子です。
けっこう女性のヌードが出てくるんですが、1964年当時の性表現としてはかなり挑戦的なんじゃないかと。

二人の見る夢は、どれも「浮気した旦那さんの相手の女性を妻がやっつける」内容のお話で、これは民野と妻の関係を暗示しているのかなあ、と思いました。ラストシーンは妻が民野に抱きつくカットで終わるんですけどね。

映画の撮影は銀座近辺で行っていたようで、今はなき松竹セントラルで撮影していたのがうれしかったなあ。

余談ですが、「晶子抄」で晶子をやっていた葵千代が、同じ武智作品の「華魁」でヒロインやってた親王塚貴子に似ていたような。武智センセイ好みの顔立ちなのか?

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最近観た映画

最近観た映画2本。

「青幻記」(1973・東和) あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
大山稔(田村高廣)は少年時代を母と過ごした沖永良部島で母との思い出を追想して行く。
沖永良部の美しい風景をバックに描かれる母子の情愛が切ない。タイトルのとおり、海と空の青がえらく印象に残る映画。ストーリーを追わず、映像を流すだけでも心が洗われるような作品だ。

「ミス・ポター」(2007・イギリス) 試写会で。ホームページはコチラ
「ピーター・ラビット」の著者、ビアトリクス・ポターがピーターの絵本を出版してから湖水地方へ引越していくまでの物語。
絵本を出版するために縁談を断り続け、独身でいるポターさん(レニー・ゼルウイガー)にはちょっと共感してホロリ。ピーターの絵本が出版されると決まったときのポターさんのうれしそうな表情がよかったなあ。時々、ポターさんが描いた絵本の中の動物たちが動き出すのが可愛かった。

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激動の昭和史 沖縄決戦

近所の図書館で、「激動の昭和史 沖縄決戦」(1971・東宝)を上映するというので観にいってきました。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベース)
なんと、上映前にシベ超Tシャツを着用したマイク水野氏ご本人が来場してプチ解説もついていた。水野氏の語るポイントは、
・昔の東宝はこういう戦争大作モノを夏に良く封切っていた。若い人にもこういう作品を観てほしい。
・とにかくキャストが豪華。
というあたりでしょうか。

作品は沖縄戦でのさまざまなエピソードをひたすら積み重ねながら進んでいく。そのカットの速さは、こちらが感情をさしはさむ隙もないほど。物語の前半は作戦を練るシーンが多くて静かに進行していくけれど、後半、米軍が沖縄に上陸してからは戦闘、自決、と何度も何度も死んでいく人たちの場面が続いていく。これが沖縄戦の過酷さを実感させる。
でも、最近多いお涙頂戴の戦記モノよりこういう展開のほうが私はすーっと観られます。あ、でも太田少将(池辺良)の「沖縄県民斯ク戦ヘリ」の件はほろりときました。。。

キャストのお話。
小林桂樹扮する牛島少将の穏やかさ、丹波哲郎先生扮する長参謀長のワイルドさ、仲代達矢様扮する冷静な八原高級参謀と、三十二軍首脳陣のキャラの対比の妙がナイス。
登場するたびに負傷者の脚の切断手術をしているか酒を飲んでいる目(さかん)軍医大尉を岸田森がニヒルに演じている。登場人物の中で一番印象に残ったのがこの役です。

このほか水戸黄門チームから東野英治郎と中谷一郎、若大将チームから加山雄三、田中邦衛、酒井和歌子、元新東宝チームから大空真弓、ほか浜村純、神山繁、天本英世(なんと師範学校の校長!)、川津祐介、寺田農、大谷直子、南風洋子(合掌)など豪華なキャスティング。ワンシーンしか出てない方もけっこういます。

うーむ、今度は喜八監督の「独立愚連隊」か「日本のいちばん長い日」あたり観てみたいなあ。


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温泉みみず芸者

ラピュタ阿佐ヶ谷の温泉映画特集で、鈴木則文監督の「温泉みみず芸者」(1971年・東映京都)を観てきました。
あらすじはコチラ(キネマ旬報データベースより)

土肥温泉を舞台に、男好きの母親・初栄(松井康子)と、初栄の借金のために芸者になった圭子(池玲子)をめぐっておきるピンキーな出来事を描いた娯楽作品。

この映画はのちに女番長モノとかで東映京都に一時代を画する池玲子と杉本美樹のデビュー作でもあります。杉本美樹は池玲子の妹の役。
オープニングから池ちゃんが海岸でダイナマイトボディを太陽の下にさらすという、インパクトのあるデビュー作です。バックに流れる「パヤパヤー」という鏑木創の音楽が脱力感と幸福感を同時に味あわせてくれてナイス。

登場人物も則文映画らしく、不思議なキャラクターが一杯。妖しげなみやげ物とかを開発する山城新伍や、性豪の竿師段平(笑)の名和宏とか。しかし、名和さんは本格的な殿様キャラからこーいうエロ親父まで幅広くできちゃう方だなあ。小池朝雄扮する流れの板前がかっこいいキャラかと思ったら、実は彼も一癖あるという事実が発覚して大笑いしちゃいました。朝雄さんが新伍ちゃんの作った妖しげな機械を試す場面の演技は、ある意味絶品です(^^;。
逆に、三原葉子ねーさんや殿山泰司など、何かしでかしてくれそうな面々が、普通に温泉宿の女将とか温泉組合の組合長だったのも期待を外してくれてグー。菅原文太あにぃもノンクレジットで出演して、イカした台詞をしゃべってくれます。

あと、土肥温泉観光協会が協力しているので、堂ヶ島とか観光名所もきっちり映りこんでいました。

最後は則文監督の女性礼賛?もチラッと入ってエンド。最初から最後まで隙なく楽しめる作品でした。

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「選挙」と「温泉女医」

最近観た映画2本。

選挙」(2006)シアター・イメージフォーラムにて。

監督の想田さんの友人、「山さん」が川崎市議会選挙に立候補してから当選するまでを追ったドキュメンタリー。選挙事務所での後援会のおばちゃんたちの政党に関する世間話など、ここまで映しちゃっていいの?という徹底した追っかけぶりです。

山さんは自民党から立候補するのですが、この選挙が市議会の勢力を決めることもあり、自民党もかなりリキを入れます。山さんも名前連呼しまくり、握手しまくりの徹底したドブイタ選挙活動を行います。